■ Special Contents Vol.1
カトリン•スミスバックさんインタビュー(2010年12月6日にスカイプで行われたインタビューです)

yasukokasami


Part1 好奇心、気づき、積極性

カトリンさんは、フェルデンクライス•ジャパンが主催するFPTP Tokyo2(2011年4月から始まる新規トレーニング)で、エデュケーショナルディレクターとして4年間生徒の教育に責任を持ち、能力のある素晴らしいプラクティショナーを育てるという新しくスタートする仕事への意欲に燃えています。
アメリカ、ニューメキシコ州サンタフェに住み、世界各地でトレーナーとして指導するカトリンさんは、Moshe Feldenkraisが指導した最後のトレーニングであり、世界中の優秀な指導者の多くを輩出しているアマーストトレーニングの卒業生です。指導者としての長いキャリアと秀でた人間性、豊かなユーモアをもって生徒たちの自発的な学びを引き出します。
カトリンさんにインタビューして、新しいトレーニングと日本での仕事についてのお考えを聞きました。(インタビュー:かさみ康子)

Katrin Smithback
Katrin Smithback

   
 

好奇心が活性化し、創造性や柔軟性が増し、気づきによって積極性が高まるのです!


かさみ
(以下Y)
先だって(10月)のワークショップとアドヴァンストレーニングは本当に素晴らしい内容でした。参加者も大変喜んでいました。どうも有り難うございました。
カトリン
(以下K)
どういたしまして。私もとても楽しかったです。久しぶりで日本で教えて、あらためてあなたの国が好きになりました。そして来年4月からのトレーニングへの期待がいっそう膨らみました。
Y ちょうどウェブサイトをリニューアルすることになり、特別企画第1弾としてカトリン•スミスバックインタビューをぜひとも掲載しようということになりました。どうぞよろしくお願いします。
K こちらこそ!ちょっと緊張してしまいますが、楽しめるといいですね。
Y まず、フェルデンクライスメソッド(以下FMと略す)そのものについて伺います。FMがもたらすもので、何が一番良いことだと思いますか?
K FMによって好奇心が活性化して、心身両面において、創造性や柔軟性が増し、気づきが高まり積極的になることだと思います。
私たちは学びの最も重要な部分を子供の頃にしました。床の上で転がったり、ハイハイしたり、座った立ったりというようなことで、周囲の環境にどうのように効果的に関わるかを学んだのです。そして、このような学びは、誰かに教えられたということではなく、私たちが自ら遊び心と好奇心を持って周囲の世界と関わることで起こったことです。FMでは、自分自身の好奇心や感覚とのつながりを再構築することで自分がやりたいとがより容易く、不安を感じないでできるようにするのです。その過程を体の動きを使って達成します。動くことの純粋な喜びと感覚がいつもFMの中心にあり、人生全体をより大きく捉える視点とつながっています。
Y 不可能を可能に•••、ですね。
K そう。FMによって不可能なことが可能になり、可能なことが容易になり、容易にできることは優雅になります。人生のすべての領域においてそうなるのです。
Y ありがとうございました。次に、フェルデンクライスを教える立場についてです。フェルデンクライス•プラクティショナー(以下FP)の仕事としての価値、良い点とは何でしょう?
K FPの仕事としての素晴らしいことのひとつは、非常に多彩な人々と関わることができるということです。私がこの仕事が好きな理由のひとつです。痛みや障害を抱えている人々の機能を向上させることもできれば、最高レベルのアスリートやパフォーマーの技術を向上させる助けをすることもできます。そして、様々な形でメソッドの指導ができるというのも利点のひとつだと思います。個人レッスンもできれば、グループのレッスンもあるし、様々な職業の人々に向けてのワークショップやレクチャーの形をとることも可能です。
Y プラクティショナーの中には自分自身の職業にFMを生かしている人もいますね。
K そうです。セラピストや教師、ダンサー、音楽家など、様々な職業的背景を持つ人たちが、何にせよ専門的なスキルやパフォーマンスを向上させるためにFPとなるひとも多いです。FMは専門家の仕事を、より面白く、効果的で、創造的なものにするのです。私自身もう30年以上もFMに関わっていますが、常に新しい発見があり、FMの深さと豊かさに目を開かれる思いを経験し続けています。

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メモカトリンさんは覚えた日本語を使ってみるのが大好き。
ワークショップ会場に自力で来るように教えたところ、現れた途端「デンワで来ました」と言いました。
日本語でジョークを言う日も近いかも(!)

Katrin Smithback

フェルデンクライス・トレーナー。
1980年からフェルデンクライス博士の元で学び始め(Amharst Training:Moshe Feldenkrais が指導した最後のトレーニング)、その後30年間に渡りニューメキシコ州サンタフェでフェルデンクライスメソッドを教えています。カトリンはサンタフェ大学で17年間に渡り、演劇、舞踊、音楽、身体教育の学科で実践的な体の動きを指導しました。フェルデンクライスメソッドの実際的な応用への興味を背景に、アーティスト、俳優、障害者、セラピスト、高齢者、一般の人々というように幅広い領域を対象としたワークショップやクラスを教えメソッドを広めてきました。

カトリンはまた、サンタフェ・フェルデンクライス・コミュニティークリニックで地域のプラクティショナーを指導する他、各地でアドヴァンストレーニングを指導しています。また、トレーナーとしてアメリカ、カナダ、ヨーロッパ、日本でいくつものプロフェッショナルトレーニングで指導してきました。FPTP Yokohama1でも、2007年に招聘しています。


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