吉田 圭佑さん卒業生の声
力を使わずに動けることを実感し、
仕事にしていける自信を
感じました。
吉田 圭佑さん FPTP Tokyo2 卒業
吉田圭佑さんは、管理栄養士としての仕事(大学教員)を辞め、フェルデンクライス・プラクティショナー開業を目指して32歳でFPTP Tokyo2を受講されました。元来、アスリートで、アウトドアスポーツ、武術など、体を使うことをずっと追求していらっしゃいました。現在は、目標通り開業し、「Little Bird〜フェルデンクライス群馬〜」としてメソッドを実践されています。(このインタビューは、吉田さんがFPTP Tokyo2の4年目第10セグメントを受講されている際にお話を伺ったものです)
- 吉田 圭佑さん
Keisuke Yoshida - FPTP Tokyo2卒業。
フェルデンクライス・プラクティショナー、
管理栄養士・健康運動指導士
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- Little Bird〜フェルデンクライス群馬〜
- Little Bird
体が変わった途端に感情が変化したのを感じた
かさみ康子
今回のセグメントはポール・ニュートンさんという素晴らしいトレーナーが指導されていますが、いかがですか?
吉田圭佑
毎日とても楽しいです。4年目ということもあり、FIの練習が多くなりましたが、これまで疑問に思っていたことを明確に表現してくれるので、自分のなかでフェルデンクライスがどんどん深まっていくように思えます。ドキドキワクワクするような、楽しい経験です。
かさみ
吉田さんが、フェルデンクライスを始めたいきさつは? どんなふうにしてトレーニングに入ったのですか?
吉田
高校生のときにK1という格闘技をやっていたのですが、その頃からどうやってパフォーマンスアップするか、自分を強くするかということに興味がありました。その後、体を痛めてしまったのですが、腰を痛めると呼吸が苦しくなり、体の不調が心にも響くことを実感しました。治療もいろいろと試したのですが、すぐに元に戻ってしまうのでしっくりこない感じがしていたんです。
そんな時に、たまたまフェルデンクライスの本を読んだんです。そして、やってみようと思ってフェルデンクライス・ジャパンに行き、FIとATMを何度か体験して、終わった後のなんとも言えない感覚を味わい、それがずっと脳裏にありました。その後、レッスンを中断し、仕事をしていたのですが、将来何をしようかと悩むようになりました。大学の研究職だったのですが、自分で何か始めたいという野望もあって、それでフェルデンクライスがいいんじゃないかと……(笑)
ちょうどその頃、私生活でもつらいことがあり、レッスンを受けに行ったら、体が変わった途端に感情が変化したのを感じ、つらい感じや重い感じがなくなり、これは面白いと思ったんです。それから強く興味を持ち続けるようになった。その時、ちょうどトレーニングが始まって……。「向いているから、やったらいいんじゃない」ってかさみさんに言われ(笑)、だんだん心が決まっていきました。そして、仕事を継続しながらトレーニングを始めたんです。
自分がどんどん変わって行く感覚が、単純に面白い
かさみ
そうでしたね。コースが開始するのと同時ぐらいの決断でしたね! 始めてみて、どんな感じでしたか?
吉田
最初のセグメントで強く印象に残ったのが、モティ・ナティーヴさんのワークショップ「武術とフェルデンクライス」でした。ATMで学んでいることを実際に武術に生かすことができるのがスゴいと感じました。スムーズに早く、力を使わずに動けることを実感したんです。仕事としてできる、自分は向いている、求めていたものはこれだ、と感じたのはあの時でした。
かさみ
トレーニングも4年目に入り、いよいよ卒業が視野に入っていますが、ここまでのトレーニングのプロセスはどのような感じでしたか?
吉田
僕は事前に書籍等で学習するのが好きで、フェルデンクライスについても『Awareness through Movement(フェルデンクライス身体訓練法)』をトレーニングが始まる前に読んだのですが、実際にやると、本に書かれていることが物理的に理解できてすごく面白いと思いました。自分がどんどん変わって行く感覚が、ただ単純に面白いと思ったんです。ただただ動きのバリエーションが面白かった。こういう動きもあるんだって感じでした。
実際にすごく自分が変化したのは、トレーニングをやる前は、常に何かをしていなければいけないという義務感が強いタイプだったのが、そういうセルフイメージがフェルデンクライスによって劇的に変わったということです。
かさみ
何もしなくても、感じていれば良い……(笑)
吉田
そうなんです! 努力しなくて効果が出せるってことを発見したんです。そうしたら、落ち着いた感じになって、どんな環境になっても自分でいられるようになりました。それと、自分で教え始めたことによっても、かなり変わりました。
教える立場になって、さらに理解が深まった
かさみ
人に教えることによって変わりますよね。
吉田
3年目の始めから1年間教えてきているんですが、教えることではじめてトレーナーの言うことが腑に落ちてきたと思います。なるほど!と思った。ATMレッスンで自分が動いている時にもトレーナーの言うことの意味が前よりも分かるようになり、他の人の動きが分かるようになりました。ATMを教えるようになったらちょっとずつ構造が分かるようになり、それでFIの練習も含めて何もかもが一層楽しくなってきました。
かさみ
そうですよね。相手が見えるようになってきますよね! 吉田さんは、充分にチャンスを生かして、楽しんでいらっしゃるようですね。本当に上手くいっていると思います。
吉田
はい。充実していると思います。
かさみ
卒業後はどのように仕事をされる計画ですか?
吉田
フリーランスでやっていこうと「リトルバード〜フェルデンクライス群馬〜」というビジネスを始めたのですが、フェルデンクライスのATMとFIレッスンの提供を中心にして、音楽、スポーツ、教育など各分野につながるワークショップを開いていきたいと思っています。フェルデンクライスメソッドを一部の専門的な人達だけでなく、もっとさまざまな分野に拡げて行きたいと思っています。日常生活、人生のニーズに合わせて、フェルデンクライスを応用する。勿論フェルデンクライスの名前をちゃんと使っていきます。
かさみ
今は高崎市でやっていらっしゃいますね。これからも高崎市や群馬県でやっていくのですか?
吉田
いいえ、そうではないです。リトルバードという親しみ易い名前を自分のビジネスにつけたので、フェルデンクライス群馬はいつでも取り外し自在です。色々な所に行きたいと思っています。リトルバードはどこにでも飛んで行くつもりです。そして、色んな人と出会って、動きを研究し続けていきたいと思います。将来はトレーナー達のように世界で活躍するプラクティショナーになりたいと思います。英語もコース中にかなり上達したと思います。
かさみ
そうですね! 本当に楽しみにしています。今日はどうもありがとうございました。
(このインタビューは、2014年5月に行ったものです)